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【英国見聞録 No.8】自動改札機

カープ連覇。
黒田のいない今年はどうなるかと思いましたが、投げても打っても皆が力を発揮し、
終わってみればダントツの一位でした。
今年こそは、日本シリーズで胴上げを目にしたいものです。

さて英国見聞録。

まさかこの原稿を書いてから1年放置しているとは思っていませんでした。
完全に失念しておりました…



イギリス国内の交通の主役はなんといっても鉄道ですが、その改札業務を省力化するために、こちらにもやはり自動改札機が設置されています。

世界で初めて現行方式の自動改札機を開発したのが日本の立石電機(現在のオムロン)であることはあまりにも有名ですが、それを端緒にして世界の鉄道駅には数多くの自動改札機が設置運用されています。

そもそも自動改札機導入前の日本では、旅客が立ち止まることなく通過できるように、改札係には改鋏の空打ち技術(改札掛は常に一定のリズムで鋏をカチカチと鳴らしながら客を待ち、客が乗車券を手渡すとそのリズムの中に乗車券を挟んで切符を切る…というもの)が発達するなど、とにかく短時間で多くの旅客をさばくことが求められてきました。
それを機械化するために開発された日本の自動改札機は、大量の旅客の流れを妨げぬよう、手前で投入した乗車券が奥の取り出し口で放出される形とし、旅客は歩いたまま改札を受けることができます。
その分どうしても機械が大型になってしまいます。
1台当たりの価格も、機能を絞ったタイプでも数百万円、高機能なものでは1千万円を超えるといわれています。

イギリスでも、都市の地下鉄の駅や、ナショナル・レール(旧国鉄)の主要駅の改札には自動改札機が導入されて運用されています。
ところが、当地の自動改札機は、オフィスビルの入館ゲートにあるような機械に似たような小型のものとなっています。
機械の下部に投入した乗車券は上部の取り出し口から放出され、それを取り出してからでないと改札の扉は開きません
それゆえ、改札を通過する際は一度、歩みを止めなければなりません。
そのため、どちらかといえば輸送量が中規模の鉄道に向いている改札システムであるといえます。

Ticket Gate
グラスゴー駅の自動改札機。
機械の手前に券を差し込むと、上部から放出される

Ticket Gate
ロンドン地下鉄の自動改札機。
黄色の部分はICカード用。磁気券も使用できる両用型だ

さて、日本では、自動改札機は基本的に「あるか、ないか」です。
先述のとおり、自動改札機を設置するとなると、人の流れを止めないよう工夫された日本発祥の大掛かりな装置を入れるということになります。
しかし、自動改札機を導入したい国内の駅が、どこも新宿駅のような膨大な利用者を抱えているわけではありません。
それなのに、新宿駅あるのと同じような装置が、地方に行っても当たり前のように設置されています。オーバースペックの装置を使っていることが少なくないのです。
確かに、同じ設計の装置を大量生産することでコストが下がる一面もありますが、実際のところは、輸送量に見合うスペックの装置が運用されているとはいいがたいのではないでしょうか。
むしろ、イギリス式の「取り出さないと通れない」装置にすることで、乗車券の取り忘れリスクも軽減できるかもしれません。

公的補助なく鉄道が運営できる世界的にも稀な国と評される日本ですが、少子高齢化の中にあってさらなる合理化と人件費削減は不可避な状況となっています。
完成されたシステムをなかなか変えたがらない文化が根付いていたりしますが、一度「改札の目的」に立ち返って、より効率的なシステムを考案することは難しくないと思います。



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てつた

Author:てつた
KR鉄道館

元駅員さん。
社会人2年目の、法学部卒
へっぽこ新米プログラマー。
たまには旅に出たい。

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