【英国見聞録 No.1-1】セーフティビデオ(動画がありました)

先日ご紹介しました、FCバルセロナ選手が出演するカタール航空のセーフティビデオが、同航空会社の公式YouTubeチャンネルに公開されておりましたので、ここにembedしておきます。
よろしければご覧ください。


次回記事はもうしばらくお待ちください。

【英国見聞録 No.1】セーフティビデオ

英国の話をしようと申しはしましたが、まず最初にある航空会社の話をしようと思います。
往復で利用した、カタールはドーハをハブ空港とする航空会社、カタール航空についてです。


Hamad International Airport (DOH)
(ドーハ・ハマド国際空港の夜明け 2016.3.6)

アラビア半島の小国カタールの国営航空であるカタール航空は、潤沢なオイルマネーからか大型機材を大量投入し、あの超大型旅客機A380を多く保有する会社の一つでもあります。

大きな「QATAR」の文字。どこかで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
…特にスポーツにお詳しい方ですと。


そう、カタール航空はサッカーで世界屈指の強さを誇るFCバルセロナの胸スポンサーを務めている会社なのです。
だから、飛行機の離陸前に流れるあの映像も、やっぱりバルサ。

a safety video

サッカー場を飛行機に見立てて、画面にバルサの名選手が大勢登場。
場面は相手のフリーキックのピンチ。
壁となったマスケラーノたちは、すかさず衝撃防止姿勢をとる…

離陸前に流されるセーフティビデオ(小型機材やLCCでは客室乗務員による実演のこともありますが)は、いつ発生すると知れない緊急時に安全かつ円滑な避難行動ができるように毎回のフライトで必ず行われているものです。
しかし、実際にこれに目を向け耳を傾けている人が、普段のフライトでどれだけいるのでしょうか。

▲急減圧が発生したときに、酸素マスクを装着して酸素を吸う方法はわかりますか?もし近くに子どもが搭乗しているときに、その子を手助けするにはどうしたら良いですか?
▲脱出の際、救命胴衣はいつ膨らませますか?
▲非常口座席に着席した乗客は、緊急脱出の際に要請される可能性のある行為は何ですか?
▲特に女性の場合、緊急脱出にあたり留意すべきことはありますか?
▲脱出スライドの滑り方はどうしたらよいですか?

説明をきちんと聞いていなかったために、いざ有事の際に脱出の妨げになったという話は絶えることがありません。
セーフティビデオを半ば無意味なまま続けているのが、「安全におふざけは存在しない」ことが常識である日本の考え方です。

カタール航空のセーフティビデオは、そのすべてが逆の発想でした。

サッカー場を飛行機に見立てます。
観客やお茶の間でテレビ観戦する人たちは、席につくとシートベルトを装着します。
試合開始のホイッスルを吹こうとしたその瞬間、レフェリーの携帯電話が鳴り、選手をあきれさせます。
フリーキックの壁は、衝撃防止姿勢。
救命胴衣についている笛を吹くと、試合が止まってしまいました。

大事なことはきちんと説明する。しかし、その説明の仕方をちょっと面白おかしくする。
面白い映像につられて、乗客からクスリと笑いがこぼれた瞬間もありました。

真面目にやりすぎた結果、逆効果を生むことと、少しふざけてでもより多くの人に情報を伝えようとすること。いったいどちらのほうが結果として安全を達成できるのでしょうか。


スカイトラックス社による国際的な航空会社レーティングでは、日本の全日空と並ぶ5つ星評価を獲得しているカタール航空。
確かに機内サービスは日本のそれに引けを取らない満足度であったと思います。
もちろん、すべてが良く事が進んだわけではないのですが…。
フライトの途中で起こった事件については、のちのちお話しようと思います。

本命たる英国のお話は次回あたりから始めていきます。


【英国見聞録 No.0】ごあいさつ

「日本を観尽くすまで日本は出ない!」などと申していた私ですが、大学の卒業を控え、まとまった時間がとれなくなる危機感がありました。
駅員さんの仕事や就職準備の関係で、意外にまとまった休みを取ることが困難でしたが、どうしてもそれまでに行ってみたかった国があり、3月上旬、出発わずか1週間前に航空券を手配して旅立つことにしました。

鉄道発祥の国、イギリスです。

どういうわけか日本の鉄道趣味は至極内向的であり(なんだか漱石の古い文章の言い回しを真似るようではありますが)、なかなか海外に目を向けることがありません。「お、珍しいな。タイムラインに海外の写真が上がっている」と言って見てみても、それは大抵日本とかかわりが深い台湾の鉄道であったりするわけです。
人間の感覚は基本的に通常の環境との差異で気づくものです。他人の家を訪ねると、自分の家にない独特の「匂い」が感じられたりしませんか。世界と日本を比較することも、それと似たようなものだと考えています。

帰国から2か月近くが経過してしまいましたが、今回の旅を通じて感じた様々なことを、交通文化を主軸としながらもほかの話題まで広げながら、しばらくブログの連載をしたためてみたいと思います。
ただの随筆的旅行記とするならば、何もインターネットで皆様にお伝えする意味はありません。日英の文化の違いから、改めて「日本」を見つめなおす機会としていただけるのであれば、これ以上の喜びはありません。

KR鉄道館のサブコンテンツとしてあまり目立たないブログではございますが、どうかしばらくの間お付き合いくださいますようお願いいたします。


プロフィール

てつた

Author:てつた
KR鉄道館

元駅員さん。
社会人2年目の、法学部卒
へっぽこ新米プログラマー。
たまには旅に出たい。

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