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EG20考

あまりブログも更新していないですね…
Twitterで書いた、JR東日本の新型自動改札機「EG20」についてのツイートをまとめて、加筆修正。

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自動改札機券出口部にIC残額が表示されず、R/W部(ICカードを実際にタッチするアンテナ部)のみにIC残額を表示するために、「使いづらい」「自動改札機の通り方をわかって設計しているのか」などと強い批判を浴びているEG20。
だが、本来自動改札機の画面表示は、タッチしたり、券を取り出したり、何らかの動作をするために必然的に「注視をする」必要のある場所に設けられるものであって、IC導入時にはほかに表示部を持たなかったから、券出口部にIC情報を表示させるようにしただけのこと。

 結局、何が問題かというと、自動改札機は前の旅客が改札部を抜け出る前に次の旅客が券投入やICタッチをしてしまうから、券出口部の画面は、人間の動きに合わせて、投入タイミングとは別個独立に情報を表示していなくてはならないということである。
磁気券の場合には、きっぷの取り出しのタイミングで判定することができたが、ICの場合、券出口部に適切にその時通過した人のIC情報を表示させるには、自動改札機に内蔵されている人間検知装置を活用して、人の通過の動きを捉えるしかない。

絵を描くのが面倒なので文字でまとめると、たとえば、ICカードを使用する旅客Aと旅客Bが立て続けに自動改札機(従来型改札機EG2のように、券出口部に液晶画面が設置されているもの)を通過する場合、次のような状況が生じる。


・旅客AがICカードをタッチ
・券出口部:旅客Aの残額を表示


・旅客Aが改札機出口部を通過中
・次の旅客BがICカードをタッチ
・券出口部:旅客Aの残額を引き続き表示


・旅客Aが改札を抜ける
・旅客Bは改札中央付近へ進む
・券出口部:旅客Bの残額を表示

以上のように、券出口部に画面を設けると、IC情報の表示にあたって難しい動作をしなくてはならない。

だが、「歩くパターン」は千差万別なので、券出口部画面に適切に該当者の情報を表示するのは困難を極める。
EG2(旧型)を利用していると、自分の残額が読みたいのに、画面に適切に自分のカードの情報が表示されないケースはしばしば発生しているように感じる。
適切な表示を行うためには、タッチ部分に残額を表示するのが実は合理的なのである。

それでも、以前からの自動改札機の使い方に慣れている人にとっては、券投入・タッチの操作を行った後、奥の券出口部付近で残額を確認するというのは、半ば習慣的になっているから、新しい表示に慣れるのは簡単ではないと思う。
だが、もっとも混雑が激しい時間帯で自動改札機を通過する際、旅客が確実にIC情報を読み取るためには、現状意識して注視するR/W部への表示が最も好ましいのではないかと考える。

もっとも、脚注の「参考」に示すように、EG20においても、タッチ部と券出口部の双方でIC情報を表示するようにソフト改修すれば、当面の不満解消にはつながるだろうと思うが。

ウェアラブルコンピュータが普及すれば、それと自動改札機を連携させて、ウェアラブルコンピュータ上に利用情報を表示させるといった工夫もできるようになるのかもしれない。


(参考)
・京王電鉄では、既存の自動改札機(オムロンPG-R等)のR/Wを、残額表示画面付きのものに換装した例を確認している。IC情報は、タッチ部画面と券出口部画面の両方で表示する。
・小田急電鉄等で使用されている日本信号GX8は、タッチ部および券出口部の両方にLCD画面を設置。上記の例と同様、ICカードを使用すると、双方の画面にIC情報が表示される。


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Twitterで長文をだらだら続けてつぶやくと結構苦しいので、まとまった文章になったらブログにまとめておくようにしようかな…。
プロフィール

てつた

Author:てつた
KR鉄道館

元駅員さん。
社会人4年目の、法学部卒
へっぽこ新米プログラマー。
たまには旅に出たい。

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