青森駅
年の瀬を迎えた青森駅。

「いってらっしゃい」の電飾看板が哀愁を誘う。
あまりの寒さ。
手袋で顔をおさせる人、
思わず抱き合ったカップル…

「のりほ」、すなわち「乗車人員報告書」を入れる箱。
なくなるものではないだろうけど、旅の雰囲気を演出してくれる。

すべては安全のために。
体に突き刺さる吹雪の中、車体に張り付いた雪を払う女性運転士さん。

その寒さはまさに旅人を「誰も無口」にさせる。
連絡船時代の青森駅の光景が思い出される。

「こちら2022列車運転士です、どうぞ」
「2022列車、発車」
「2022列車、発車了解」
吹雪の中へ漕ぎ出す。

北の大地からはるばるやってきたトワイライト。
厳しい冬の雪の中、大阪へ向けたつらい旅はまだまだ続く。